達人は脱力していると言いますが。。
こんにちは。工藤悠也です。
マジシャンやってます。
久々にマジックの話です。
よく武道とか、スポーツの世界で、優れた達人は変に力んでおらず、脱力した状態でパフォーマンスを発揮すると言われていますよね。
その他、音楽の世界などでも同様で、様々な、”身体を使って何かをなす”分野における上級者は、程よく脱力していると言われているかと思います。
実際、プロのピアニストは打鍵するときに、下向きに腕と指を動かすのではなく、手を持ち上げるために利用した力を緩めることで、重力を利用して打鍵していることが確認されているそうです。
マジックも同じで、無駄な力みをなくし脱力した状態で、最小限の筋力で様々なことができるようになると、スムーズな演技ができるようになると思います。
特に、マジシャンの場合、意図的にその場にいる人達全員の注意力を上げ下げするために、身体全体を使って、緊張のタイミングと弛緩のタイミングを作り出すことを技術が求められます。
専門用語でいうと、オフビートとオンビートをマジックの流れだけでなく、身体全体をも使って表現するということです。
その弛緩の空気を生み出すために、意図的に脱力はできるようになるべきだと思っています。
が、しかし、脱力、いわゆる筋肉の弛緩を意図的に起こすのは難しいようです。
筋肉を収縮させるよりも、弛緩させるほうが、脳では多くの部位を活性化させなければならないそうです。
長距離ランナーが走っている間に徐々に力んできたしまった肩の力を抜くために、いきなり脱力をしようとするのではなく、一度思いっきり方に力を入れてから、それから脱力をする。とかいうテクニックがあるのを以前、耳にしたことがあります。
筋肉を弛緩させる信号を脳から出すのは意外と難しいから、一度逆振りをしてからやったほうが、たやすいのだと思います。
ということで、
脱力は大事なんだけれども、意外と身体を弛緩させるのは難しいみたいなので、意図的に日々の練習に、弛緩する練習を組み込むと良いかと思っています。
なお僕もオフビートはとっても意識して日々練習してます。
久しぶりにマジックの話でしたー。
それでは。