目的は思考の指針になる
プロダクト・ライフ・サイクル(Product Life Cycle:PLC)という言葉があるように、製品やサービスには寿命があり、いつかは陳腐化します。
提供価値も陳腐化する運命にあります。
昨今、モジュール化やデジタル化の波により、ますますPLCは短命化している状況です。
寿命が尽きるその前に、提供価値、製品・サービスをアップデートしなければいけません。
さて、アップデートの際には何を拠り所にすべきなのでしょうか。
20世紀の競争戦略論では、外部の環境を分析して、儲かるポジショニングをとるべし(ポーター派)。もしくは、内部の組織能力をより高度利活用するように戦略を考えるべし(バーニー派)。とされていましたが、昨今では少し違ってきています。
ポーター自身もCSV(共通価値)が大事だと言い始めたように、社会的な意義であったり、ビジネスをやっている意義をまず掲げるべし。という風潮に変わってきています。
提供価値や製品・サービスをアップデートする際には、自分たちのビジネスは何のためにやっているか。誰をどうしてあげたいのか。社会をどうしたいのか。といった目的を指針とすべき。
少なくとも、今扱っている製品や今行っているサービスを軸に、そこからアップデート先を考えていてはいけない。
それでは、現状の延長線上のリニアな変化しか起こせないため、すぐにコモディティ化してしまう。
自分は何のために仕事をしているのか。
これを定めることで、今後の活動を考える指針とする。
絶対的な正解。というものに価値があまりなくなってきた現代ですから、個人個人が持っているその人なりの正解(=意義)が大事な時代なんだろうな。と思います。
今日はこれにて。また明日〜!