人はなぜ変われるのか?byアドラー心理学
こんにちは。デジタルマーケティングのコンサルタントをやりながら、カードマジシャンもやっている工藤悠也です。
アドラー心理学をこれまでしっかり勉強したことがなかったのですが、Twitter上で発言しているbotを読んでいると、「アドラー心理学って、そんなチープなものじゃ無いんじゃない?」とイライラを募らせていたので、自分で勉強しよう。と本を読み始めてみました。
『嫌われる勇気』を読み始めています。
今のところ第1章を読み進めている程度ですが、インプットの整理のため、こちらに「人はなぜ変わることができるのか」というテーマについて、お届けします。
今の自分を形作っているものは過去?
過去の経験が今の自分を形作っていると考えるのは一般的だと思います。
今の自分の好きや嫌い。得意、苦手などは全て過去の経験がもたらしているものだと。
過去の経験が原因となり、今という結果をもたらしている。という考え方です。(=原因論と言います)
アドラー心理学では、過去の経験を今の結果の原因とは捉えません。
今、目的というものを持っており、それを実現するための手段として過去の事実に対する解釈がある。という考え方をします(=目的論)
例えば、
引きこもりの人の場合、
原因論では、
外に出るには不安や恐怖を感じるから、外出できない。
と、感情が原因で、外出ができないという結果をもたらしていると考えますが、
アドラー心理学の目的論では、
外出したく無い。という目的が先にあり、それを実現するための手段として不安や恐怖という感情を作り出している。
という考え方をします。
つまり、外出すると、自分の知らない世界に出向かないといけないし、過保護な親がかまってくれなくなるし、自分の無能さが身に染みてしまうから、それがいやで、外出したく無い。という目的が先にあり、最もらしい理由として、不安や恐怖という感情を作り出しているに過ぎない。ということです。
風邪を引いて、辛い!という状況の時に、
原因論は、なぜ風邪を引いたのか?について言及しますが、
目的論は、どうすれば風邪が治るのか?について言及します。
過去の色々な出来事が現在を作っている。
という原因論の価値観ではなく、
今から何をしたいのか?という目的が現在のあなたを作っている。という目的論で考えるべきだということのようです。
過去は変えることができる
アドラー心理学で考えると、トラウマというものは存在しない。という考え方ができます。
なんと過去は変えることができます。
ただし、過去の事実自体を変えることはできません。
変えることができるのは、解釈です。
例えば、離婚。という事実があったとします。
あなたは、”離婚”と聞いて、どのような印象をもちますか?
多くの人が、ネガティブなイメージ、悪いこと。良く無いこと。というイメージを持つと思いますが、実は旦那がすごいDVをする人で、奥さんはその呪縛から逃げ出すことに成功した”離婚”だった場合、それは悪いことではなく、良いこと。ポジティブなことに感じられませんか?
”離婚”というものがあったという事実自体を変えることはできませんが、その”離婚”に対する解釈なら今の我々でも変えることはできます。
つまり、過去の事実は変えられないけれども、それに対する解釈を変えてあげることができれば、今の我々が思う過去は変わってしまう。ということです。
目的を定めて、過去を再解釈しよう。
さて、過去の事実は変わらないから、解釈を変えることによって今の自分の糧にしようという考え方はわかったものの、次に気になるのは、”どうやって”解釈を変えれば良いのか。ということです。
目的論は今抱いている目的を達成させるために手段を用意するという考え方なので、今から何を成し遂げたいのか?何をやりたいのか?という目的を達成するための手段として都合の良いように過去を解釈しなおせばよい。ということになります。
過去に何があろうと、どのような失敗を経験していようが、そんなことは関係なく、今からやり遂げたい目的を達成するために、過去のその経験から活かせる要素や学びは何だったのか?と振り返ることによって、今からをちゃんと生きよう。ということです。
これ、かなり合理主義になるための考え方の話で、サイコパスの極度な合理主義機能を身につけるための考え方にも似通ってくるなと思いました。
問題は、過去に何があったのか?ではない。それをどう解釈しているのか?だ。
ということですね。
なるほど。
そうなると、心理学でいうところの自動思考というものがネガティブな人はやはり何を経験してもネガティブな考えに至ってしまうので、自動思考の矯正に取り組んだ方が良い。ということがかなり現実的な対応策な気がします。
人はなぜ変われるのか?
それは、過去の事実は今のあなたを作っているのではなく、過去の事実に対する解釈が今のあなたを作っていて、今から成し遂げたい目的に都合の良いように過去を解釈しなおせば、過去のトラウマから決別できて、新たな一歩を踏み出せるから。
ということなんだろうなと捉えました。
仏教や禅、ファンクショナル・サイコパスにアドラー心理学が根本の部分で共通していることに気づきます。
めっちゃ面白いですね。
まだ読んでいない方、是非とも!
ではまた明日!
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