Cardician's Blog

映画鑑賞のようにマジックを楽しむ習慣を

自分を成長させる相談の仕方について

○○ってどうすればいいですか?
っていうオープンクエスチョンでの質問ってどうなんでしょうか。という話です。

僕の場合は、そんな質問されたら、ちょっとは自分の頭で考えてみろよってまず思っちゃいます。ごめんなさい。。。

 

理由としては、その相談の仕方だと、
1:俺の時間奪ってるし、
2:自分自身の成長に寄与してないよ
というところです。


1:俺の時間奪ってる

そもそも、君が1ミリも考えないんだったら、アサインしてる価値ないし、仕事頼んでる意味ないよね。
タスク依頼してアウトプット待ってたこの時間なんだったのかな。

 

2:自分自身の成長に寄与してないよ

成長って、
意思決定の質を上げること。
これまでできなかった意思決定をできるようになること。
という表現もできると思うんです。

 

ただの現場担当者と部門長ができることの差って、
重要な課題に対する意思決定を下せるかどうかだったりしますよね。

 

プロジェクトの全体責任者(PM:Project Manager)は、
プロジェクト全体を俯瞰して、重要な意思決定を行い、成功に導くから重要なわけで、
現場の担当者レベルでの局所的な意思決定をする人には任せられないんです。

 

PMとかに限らなくても他の仕事でも一緒だと思います。専門性の高い仕事だとしても。

Aという成果物とBという成果物。どっちが良いか?
という議題について、○○という理由でAのほうが良い。と意思決定できるかどうか。

・理由○○により、Aというプレゼンをやったほうがこの顧客には伝わる。
・理由○○により、Aというデザインにしたほうがコンセプトに沿っている。
・理由○○により、Aという表現にしたほうが演出として面白い。

といった意思決定ができるかどうかが、
専門能力があるかどうかの判断軸ではないでしょうか。

コンサルという職業は上記の「○○」という理由提示をしてあげる仕事でもあると思います。

 

成長とは、
自分ができる意思決定の種類と、その質を向上させること。

と言い換えても良いと思います。

 

なので、
自分があの上司と同じ立場で仕事ができるようになるためには、
あの上司が下す質/種類の意思決定ができるようになる必要があり、
そのためには、意思決定のための考え方(意思決定ルール)を身につける必要があるわけです。


この意思決定ルールを多忙の中でも、形式知として手取り足取り教えてくれる人は、
そうそういないと思います。結構、親切な上司/先輩だと思います。恵まれている。

 

他人に依存せず、自分で自分の成長を描くのであれば、

目前で発生している課題に対して、
今の自分には意思決定ルールが無かったとしても、
まずは自分で考えてみて、自分なりの意思決定ルールを定めて、意思決定を下した後に、
上司/先輩に相談したほうが、訓練になります。
自分ゴト化して考えたことは記憶に残りやすいので。

 

自分なりに答えを一回出して、それを検証していく。

という思考アプローチは仮説思考と呼ばれます。


自分を成長させるため、

相談/質問は仮説思考で行ったほうが良いんじゃないか。

というお話でした。

 

あ、あと、上司/先輩を苛立たせないための相談/質問方法でもありますね笑