設定すべき2種類の数値目標とは
※KGI/KPIという言葉とその違いを知っている人は読まなくても大丈夫かと思います。
・夏までに体重を○○kgまで落とす
・1日○時間は本を読む
・○歳までに○○円貯金する
といった目標を立てることってよくあると思います。
これらの目標って何かの目的を達成するために立ててますよね。
例えば、
・自信を持って水着を着るため。とか、
・○○という資格を取るため。とか、
・○歳で独立する準備のため。とかとか。
目的達成のための、数値目標として、
体重だったり費やす時間だったり、年収などで評価するわけです。
さて、最初に挙げた目標例ですが、実は2つに大別することができます。
・夏までに体重を○○kgまで落とす
・1日○時間は本を読む
・○歳までに○○円貯金する
これらですね。
どれとどれで分かれるのか。
勘の良い方はお気づきかもしれません。
サクッと答えてしまう前に、とある概念をご紹介します。
◆「KGI」と「KPI」
・KGIとは
Key Goal Indicatorの略です。
目的が達成されているのかどうかを定量的に評価するための代用尺度です。
日本語では、重要目標達成指標と呼ばれます。
例えば、
「事業成長」のKGIは、
売上高、顧客数、従業員数、株価といったところです。
こちらは、何らかの活動が生み出す"結果"に対する代用尺度であることが重要です。
・KPIとは
Key Performance Indicatorの略です。
目的達成に向けたプロセスが、良いのかどうかを定量的に評価するための代用尺度です。
日本語では、重要業績評価指標と呼ばれます。
例えば、
「売上向上」のKPIは、
リピート率や客単価、来店頻度。といったところです。
重要なのは、結果に至る"過程"に対する代用尺度であることです。
1つのKGIに対して、複数のKPIが設定されることが往々にしてあります。
要するに、
「結果」の良し悪しを判断する代用尺度が「KGI」。
「過程」の良し悪しを判断する代用尺度が「KPI」。
です。
(なお、KPIにもレベル感はあり、大きなKPI、小さなKPIとあります)
ではここで、目標例に戻ります。
1:夏までに体重を○○kgまで落とす
2:1日○時間は本を読む
3:○歳までに○○円貯金する
KGIとKPIを分けた上で見ると、
明らかに2番が他とは違うことに気づくと思います。
2番はKPIです。
1番、3番はKGIです。(捉え方によっては3番もKPIかも)
さて、ここでやっと問題提起に入りますが、
「夏までに体重を○○kgまで落とす」
こんな目標を立てただけは、達成できないことは世情が証明してくれていると思います。
夏までに体重を○○kgまで落とす。
そのために、
・一日の摂取カロリーを○○キロカロリーに制限する
・一日○○分のウォーキングをする
・飲み会後にラーメンを食べるのは0回にする
とか具体的な身近な数値目標が必要となるわけです。
これらがKPIです。
一言で言うと、
KGIだけでなく、KPIを設定しましょう。
という話です。
結果にだけでなく、過程を評価するための代用尺度をちゃんと用意する。
結果だけを評価していても、PDCAは回せません。
ラッキーで結果が良かったのか、努力が報われて結果が良かったのか、評価できない。
PS.
過程を評価する代用尺度、KPIといったとしても、
設定の仕方によっては、メンタルに悪影響を与える可能性があるので、
それはそれで別途書きます。
PSS.
KGIだけでなく、KPIを!
という話でしたが、そもそもKGIが設定できない大目標を掲げてる人いますよね。
みんなを笑顔にする。
みたいな。
みんなを笑顔にすること自体に文句は言いませんけど、(個人の価値観ですから)
なにがどうなったらそれは達成したと言えるんですかね。。。KGIはなんだ。。。