Cardician's Blog

映画鑑賞のようにマジックを楽しむ習慣を

AIではできない目標を創る力

大学時代、マーケティングの研究室にいまして、
競争戦略とか、組織学習とか、その辺りについて学んでいたんですが、
大テーマとして、俺たちはこれを大事にするぞ!と掲げられていたことが、
新規目標創造力というものでした。

 

これまでの既存の延長線上の製品・サービスの改善ではもう勝てない。
非連続な発展を目指して、新規の目標をいかに作れるのか?が大事だ。という文脈でした。

 

その後、5年以上が経過しましたが、
世の中の流れを汲むとますます、目標創造力が大事になってきていると思っています。

 

それは、組織レベルではなく、個人レベルでも、
新たな魅力的な目標を掲げる人に、優秀な人材が集まっていく流れになっていると思います。

 

一方、デジタル技術が発展したことにより、
これまで取得できなかったデータを取得できるようになり、
そのデータを分析することによって、よりよいサービスを作っていこう。
データを主体に考えていこう。という、
データドリブンという考え方が重要視されています。

データに基づいて意思決定していこう的な。

 

ここで僕が気にしていることは、
自分の主張すらも、データドリブンにしてしまうと、
主張がなく、意見のない人間になっちゃうのではないか。
と、思っています。

 

極端ではあると思いますが、どれほど技術が発達しようとも、
根本にあるのは、人間の、「あーしたい。こーしたい。」というWillだと思うんです。

 

このWillを下支えするために、データを利用する。という使い方をすべき。

 

データは所詮、過去のことなので、
未来のことは、誰にもわからず、その道筋を作るのは、人間のWillだろうと思っています。

 

このWillは、AIでも作り出すことはできない。

 

人間にしかWillは作り出すことはできなくて、
Willは言葉を変えると、目標なんです。

 

魅力的な目標を新たに打ち出すことができるかどうか。

 

今までもこれからも、これが大事な力なんじゃないかと思いつつ、終わります。

おやすみなさいませ。