Cardician's Blog

映画鑑賞のようにマジックを楽しむ習慣を

Doingではなく、Being。”する”のではなく”ある”。


先日、呼吸瞑想での呼吸のやり方を、意識的に行う腹式呼吸ではなく、自然に無意識に行われる呼吸に変えて、それを観察するという方式に変えたところ、格段に心がすっと落ち着く感じが増しました。とご報告いたしました。

その理由に関する片鱗が見えたので、ここに記します。


瞑想は、DMN(デフォルトモードネットワーク)という脳の回路を沈静化させる効果があるとされています。

DMNは何もしてないときの思考のベースラインとして動いているもので、いわゆる雑念を生み出すものです。

 

主に内側前頭前皮質と後帯状皮質が活動のメインになっているそうです。

特に後帯状皮質が曲者で、「自己へのとらわれ」と関連が深いそうです。

例えば、インスタグラムの自分の写真にいいねがたくさんついていると後帯状皮質が活性化したり、何らかの形容詞が自分にあてはまるかどうかを判断しているときにも活性化しやすいそうです。

 

自分が眼前にしている世界に対して能動的に働きかけ、どうにかしようとすると、この自己関連付けの領域である後帯状皮質が活性化し、雑念が生まれやすくなる。とのことです。

もともと、世界はそういうもので、そうなるもので、そこにたまたま自分がともに存在しているだけ。という発想を行うことで、後帯状皮質の活動は低下したそうです。

 

つまり、
自分が世界をどうにかしようとする、Doingの発想ではなく、
もともと世界はそうである。あるがままを受け入れよう。というBeingの発想を持つことで、DMNを沈静化できるようです。


僕の例で行くと、

力を込めて能動的に腹式呼吸をして、そこに集中しよう集中しようと努力をしていたのは、完全にDoingでした。

世界に対して無理やり介入してどうにかしようとしていましたが、そうではなく、自然な呼吸の深さ、リズムに対して集中をむけるというよりかはぼーっとただただ観察するようにしたことで、Beingになり、結果的に瞑想の質が高まったのかと思います。


これにより、かれこれ1年程度瞑想をしてきましたが、今が一番没入感があって楽しいです笑

 

休日、まとまった時間を確保して、1時間程度試してみるのも良いだろうなと思っています。


明日やろうかな?

それでは、また。

参考文献